正しい発音や発音記号を知ることは大切です。
特に、英語には日本語には無い発音があり、これらはきっちりとおさえておくことが重要です。
発音記号とは、単語を調べると必ず出てくる上記の「hìpəpάṭəməs」のような記号の事です。
発音記号を知ると、これを見て発音できるようになります。
発音というとスピーキング面にしか関係しないと思われがちですが、実はリスニング面にも影響します。
なぜなら「自分が発音できる音は聞き取りやすくなる」からです。
これは、TOEICのリスニングセクション満点の私自身も経験済。
自分の使える発音記号は、聞き分けも容易になります。
基本的な発音を身につけておく事は、リスニング力の向上に大きく貢献します。
今回は、英語の発音や発音記号を学ぶのに使えるおすすめ本、サイト、Youtube動画をまとめました。
発音の勉強にご利用ください。
目次
発音や発音記号を学ぶおすすめ本・書籍
書籍には豊富なテキスト解説もありますし、1冊の中に全てがわかりやすく収まっています。
体系的に学びたい時には、本はやはり便利ですね。
おすすめ本を3冊、紹介します。
英語のリスニングは発音力で決まる!UDA式30音練習帳
私も利用したおすすめ発音本。
子音23個、母音7個の合計30音に絞って学習できます。
本来、英語の音はもっとたくさんあるのですが、30音に絞っている理由は「実用で使う場合、この30音をきちんとマスターすれば十分だから」です。
実際に私もこれを使いましたが、30音で十分だと思いました。
ひとまずこれをしっかりやりこめば基本発音はOKだと思います。
もちろん音声CD付きです。
↑レビュー動画をあげている方がいました。
ちらっと中身が見れます。
子音23個、母音7個をしっかり学べば、基本発音はOKです。
英語耳
私はUDA式をメインに発音を学びました。
なので、こちらの英語耳はメイン教材としては使用しませんでした。
なぜ紹介しているかと言うと、The 定番だからです。
Amazonでも売れ筋。
音声CD付きです。
一応、私も色々英語学習本には投資してきたので、保有してます。
コンテンツはしっかりしてます。
英語喉
上記で紹介した「UDA式30音練習帳」か「英語耳」のどちらかをやれば、発音の基本はOKです。
十分ネイティブに通じる英語の発音が学べます。
発音記号も読めるようになります。
発音学習が進んだ後「もう少しネイティブに発音を似せていきたい」と、ちょっと調子に乗ったことを考え出した時に知ったのが、この英語喉です。
この英語喉では、英語特有の喉への音の響かせ方を学べます。
コツをつかめれば、より英語らしい発音ができるようになります。
ちなみに、英語喉は全部で7ステップありますが、重要なのは最初の2セクションの「のど」と「こきゅう」です。
ここが英語喉のコアで、この2セクションでネイティブのような喉の響かせ方が理解できます。
他の記述に関しては、ちょっといきすぎたというか、理解できない点もあるので、無視で良いかと思います。
↑英語喉の著者の「上川 一秋」氏の動画。
というか、自分にとって英語喉でのポイントはここだけなので、実際の所は本とか買わず、この動画を見とけばOKかなと思います。
「喉で発音」「リラックスして発音」がおさえられれば、それで良いでしょう。
発音や発音記号が学べるウェブサイト
「書籍にすらお金を出したくない!」「なんとしても無料で勉強するんだ」という人の為に、発音や発音記号を学べるおすすめのウェブサイトをまとめました。
音声や動画つきのサイトも多く、わかりやすく学べます。
英語発音入門
発音記号ごとに口元の拡大動画を見つつ音声を聞いて勉強することができるサイト。
動画と音声のコラボレーションでとてもわかりやすいです。
サイトの全体像はこんな感じ。
必要な子音と母音の発音記号が網羅されています。
発音初心者の方は、ひととおりこのサイトで勉強すると良いでしょう。
神戸の甲南大学で英語を教える「伊庭 緑」氏によって製作されたようです。
優良なサイトをありがとうございます。
唯一残念なのは、動画や音声コンテンツがFlashで制作されている事。
iOSやAndroidからは通常Flashを再生できないので、そこだけは残念。
Flashを見る為のブラウザアプリを入れるか、PCから利用しましょう。
発音記号3時間マスター
先ほどの「英語発音入門」は動画と音声メインで、テキストはあくまで簡単な説明程度です。
このサイトはその逆で、発音記号について詳しくテキストで解説しています。
番号順にサイトを読み込めば3時間で発音記号の読み方をマスターできる、というコンセプトのサイトです。
上記で紹介した「UDA式30音練習帳」や「英語耳」のような体系的にまとまっていて、テキスト説明も豊富な書籍を用意した方は読む必要は無いと思いますが「書籍を買わないでサイトだけでマスターするのだ!」という人は、一通り読んでおくと良いでしょう。
Youtubeの英語発音動画で苦手部分を学ぶ
Youtubeを探すと、いろんな人が「英語発音の解説動画」をアップしています。
ただし、Youtubeという特性上、書籍や「英語発音入門」のように全体を網羅的に説明しているものは少ないです。
ただ「LとRの聞き分け」や「æとaとʌの違い」など、細かなところをピンポイントでわかりやすく説明する動画は多いので、苦手な発音記号やつまづいた部分を学ぶ時に使えます。
役立ちそうな動画をピックアップしましたので、参考にしてください。
LとRの発音動画
LとRの違いがわかる動画です。
「LとR」は学習者の中でも特に苦手を感じる人が多い部分ですので、当ブログでも別コンテンツで取り上げました。興味のある方は合わせてご覧ください。
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英語のLとRの発音の聞き分けを習得するコツと方法
TH【ð】【θ】の発音が分かる動画
TH(ðとθ)の発音方法がよく分かる動画です。
TRの発音が分かる動画
try、tree、travel、triangle、countryなどTRを含む単語の発音方法がよく分かる動画です。
VとBの発音が分かる動画
本題は1:10から。VとBの発音の違いがよく分かる動画です。
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英語のbとvの発音の聞き分けを習得するコツと方法
Girlの発音が分かる動画
英語系Youtuberとして有名なバイリンガールちかさんの動画。
girl【gə́ːrl】の発音です。本題は、1:50あたりから。
æとaとʌの違いが分かる発音動画
元大学教授(英語音声学)の小川直樹氏の動画。
見ればわかりますが「キャラが濃く、クセが強いです(笑)」。しかし、わかりやすいとは思います。
小川直樹のYoutubeの動画は、ほぼ英語発音のみです。もし上記のクセの強い感じが気に入ったのであれば、他の動画も見てみると良いでしょう。
さいごに
今回の記事では「英語の発音や発音記号が学べる本」「ウェブサイト」「Youtube動画」を紹介しました。ここにあるもので学べば、発音の基礎は大丈夫です。参考になれば幸いです。
ちなみにですが、第二言語習得の観点から言うと臨界期を超えた大人がネイティブのような発音を習得するのは難しいと言われています。
ですので、通じる発音レベルまできたらさっさと諦め、発音に固執しすぎないことも重要だと思います。
個別の発音記号の次は、音声変化も学ぼう
発音記号は、主に単語単位での話でした。
しかし、英語は文章になると単語と単語が繋がったり、音が脱落したりと、発音が変化します。
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英語の音声変化の総まとめ【音源、イラスト付】
実際のスピーキングやリスニングで扱うのは、単語では無く文章です。文章になった時に、どのように音が変化するのかを知ることもとても大切です。
個別の発音を学習した次は、この「音声変化」も学んでおきましょう。