1年以内にTOEIC400→900は可能なのか?

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GoogleでTOEIC勉強法を検索していたりすると「半年でTOEIC400点から900点になりました」というようなものを見つけることがある。さらには、これは効率的な勉強法のおかげなので、あなたもそれをやれば達成できる!と書いてあることもある。なんとも魅力的に見えたりするのだが、本当にこれは可能なのでしょうか?今回は、TOEIC400→900の実現可能性について書いてみました。

学習時間を確保できるか?

勉強法、モチベーションなど、英語学習の成功に関係する要素はたくさんありますが、絶対に不可欠なのが「学習時間」です。この時間の確保無しに、成功はありえません。

20歳を過ぎてから英語を学ぼうと決めた人たちへというウェブサイトで有名になり、その後書籍も出版し、今はフィリピンで語学学校サウスピークを運営している@HAL_Jさんという人がいます。私も一度だけ会ったことがあるのですが、英語学習に関する熱量の高いすごい人です。

そのサウスピークのサイトの中に、TOEIC(R)試験の点数を上げるために必要な勉強時間というのが掲載されています。

【TOEIC試験 100点を上げる勉強時間】
200点から300点 ⇒ 100~150時間
300点から400点 ⇒ 150~200時間
400点から500点 ⇒ 200~250時間
500点から600点 ⇒ 250~300時間
600点から700点 ⇒ 300~350時間
700点から800点 ⇒ 350~400時間
800点から900点 ⇒ 400~500時間

これらは、私のTOEIC480→900を達成した学習経験を考慮しても、感覚値として間違ってはいなさそうです。では早速、この表から400→900を達成する為に必要な時間を足し算してみましょう。効率的に学んだとして、短い方の時間をとって足してみます。

200 + 250 + 300 + 350 + 400 = 1,500時間。

よって、TOEIC400から900を達成する為には、ざっくり1,500時間勉強する必要があることがわかります。仮に、半年間毎日勉強するとすると、1日約8.3時間勉強する必要があります。現在仕事をしていないとか、サウスピークのような語学学校に留学中であるというのであれば、これらの時間は捻出可能でしょうが、働いていればこれは少し難しいですね。

ただ、1年間にすると、その半分(約4時間)でよくなりますので、定時帰宅できる人、学生、などであれば可能性はありそうです。

あなたは例外的高度外国語学習能力保持者か?

上記時間が確保できなければ、1年間でTOEIC400→900は実現不可能なのでしょうか?答えは、否、です。もしあなたが「例外的高度外国語学習能力保持者」であれば、達成は可能かもしれません。

例外的高度外国語能力保持者とは?

スポーツなど、ある特定の分野で天才的な能力を見せる人がいるのはまぎれもない事実ですが、実は英語学習の分野にも同じような人が存在します。この人たちのことを「例外的高度外国語能力保持者(Exceptionally Talented Language Learner(略してETLL)」と言います。全人口の中で5%程度の割合で存在すると言われています。

神経言語学者のL. K. Oblerたちの研究によると、ETLLの人には下記の共通した特徴が見られるそうです。

a) 言語に関する記憶力が極めて高く、一般学習者が記憶方略を使いながら苦労して覚える語彙や文章を、機械的に速く大量に覚えていくことができる
b) 新しいコード体系(=規則)の習得が極めて速い
c) 意味よりも形式に注意が向いていることが多い
d) 複数の言語体系を短期的に習得できる
e) 自然な環境であろうと、教室環境であろうと、環境にあまり影響されることなく言語の習得がかのうである
f) 左脳への言語能力の側頭化が進んでいない

いろいろ並べましたが、まあとにかく習得スピードが一般人と比べて極めて早いということです。もしあなたがこれらの人に該当するのであれば、時間をかけなくても達成できる可能性があります。

しかし、そうでなくあなたが一般的な学習者であれば、目標達成は難しいと言えるでしょう。

最後に

正しい方法で、英語に時間を割くことができれば、英語は習得できます。1年間でTOEIC400→900も実現は不可能では無いと言えるでしょう(毎日学習を継続する強い意志は必要ですが)。一見不可能に感じることも、こうやってブレークダウンしていくと具体的になりますね。


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