文化に触れる、仕事する、恋愛する、1歩踏み出す。日本・アメリカ・中国と、自らの海外体験をもとに英語を交えて綴る。朝日新聞社のウェブ「Club A&A」のメルマガ等に掲載されたエッセイをまとめる。 (Amazon.co.jpの内容紹介より引用)
Twitterで@haruki_mattariさんに教えてもらった本。
帯には楽天の三木谷さんや、ブロガーとして有名なちきりんさんのコメントが載っていてちょっとビックリ。
ちなみに、この本は「英語力を上げる方法」が記された本では無く、著者の坂之上洋子さんがアメリカで15年暮らした中で見てきた文化や習慣の違いが描かれたエッセイ本です。
「笑いあり」「感動あり」で、楽しく読めました。
個人的に私が面白いと思った所や、感じるものがあった所を抜き出しつつ、感想でも書いていきたいと思います。
目次
アメリカでは国籍や年齢を聞くのはNG
アメリカでは、面接時に国籍を聞いてはいけないようです。
日本人を雇いたい場合は、「日本語がネイティブレベルに話せる人を雇いたい」と言わないといけないようです。
他にも、年齢とか家族構成とかも聞いてはいけないそう。
差別をなくす為に、厳しい決まりがあるのですね。
アメリカはハグ文化である
最近は、日本でもがっちり握手を求めてくる人は少しずつ増えつつある感じもしますが、ハグをする人はお目にかかれません。
アメリカでは、親しい友人間なら、愛はなくても普通にハグをするそう。
これは海外ドラマとか見ているとなんとなく理解は出来ますよね。
ちなみに、著者いわくハグは慣れると良い感じのものだそうです。
「ハグなんて、慣れるものなのか?」と一瞬思ったのですが、日本にも「裸の付き合い」なんてものがあったりするくらいですから、まあやってる内に自然と慣れるんでしょうねw。
私も、アメリカにいったら、積極的に行動し、アメリカングラマラス美人と仲良くなる努力をし、毎日別れ際にハグとかしようと思います。
いつの日か「毎日金髪美女ハグ日記」というブログでも書けたらなーと思います。
英語圏での顔文字と日本での顔文字の違い
上記顔文字が、英語圏では使われていない事は私も知っていました。
しかし、見た目で何となく通じているだろうと思って、普通に使っていました。
でも今後はやめて、ちゃんとアメリカ式の顔文字を使おうと思います。
理由は下記。
アメリカ人による顔文字の見解
(^^; → イアリングをつけているファショナブルな人、血が出ている人
著者の調べによると、こんな感じらしいです。
これを読んで、もう日本式顔文字は日本人の友達にしか使わないようにしようと思いました。
それと同時に、韓国人や中国人など、他の地域の人たちはこの顔文字を見てどう感じているのかが非常に気になりました。
今度、Facebookで友達にでも聞いて調査してみたいと思います。
日本語を直訳しようとしてはいけない場面がある
これはもはや、文化の違いであり、英語力うんぬんの問題では無いですね。
著書の中では、アメリカの会社に途中入社したプログラマの挨拶の例が取り上げられていますが、これがなかなか面白いです。
(伝わった内容)「私は何の経験もありません。私は何もしりません。どうぞ私を助けてください。」
上記のように伝わってしまったため、「こいつ雇って大丈夫か?」という空気になったそうです。
アメリカのビジネスシーンでは初めて会う相手には、「自分はいかに仕事ができるか」を威勢よく大げさにいうのが「普通」です。(P.23より引用)
文化の違いって、面白いですよね。
英語の微妙なニュアンス。女言葉について
日本人が間違っちゃいそうな微妙な表現。そういうのって、あるんだなーって感じました。
例えば、「How cute!」や「I'd be happy to.」は女言葉だけど、それを知らずに使っていた男性がゲイと間違われる話とか、なかなか興味深かったです。
まあ確かに、ゴリマッチョなアメリカ人が、「あたし、マイクっていうのよ。もう、いやーん。あなた、なんてかわいいんでしょ。」みたいに女言葉喋ってたら、勘違いしちゃいますよね。
女言葉、男言葉、注意しないとな。
最後に
いろいろと、アメリカの文化に触れる事が出来るとても楽しい本でした。私も英語学習をがんばっていますが、こういう文化的な部分は、ネイティブの人たちと生活を共にしたり、現地にいったりしないと、分からないんだろうなーって思いました。
TOEICの問題をシコシコ解いているだけでは、理解できない部分でしょうね。(基礎英語力をつけるのに、しこしこ解くのはもちろん大切ですけどね。)
この本では、エッセイ式でそういった所を楽しく知る事ができました。にやにやしたり、感動したりする本でした。
@haruki_mattariさん、有り難うございました(^^) ←日本だから、使っても良いですよね?w
犬も歩けば英語にあたるの著者「坂之上 洋子」さんの公式サイト
参考http://www.sakanoue.com/ (サイト)
参考http://blog.sakanoue.com/ (ブログ)
また何か面白い本があったら、皆さん教えていただけると嬉しいです。