年始に毎年ネバダ州ラスベガスで開催されている大規模展示会「CES2020」へ参加してきました。
近年は非エレクトロニクス系の企業も出展してたりしていますが、長らく名称が「Consumer Electronics Show」だったことからもわかる通り、SONY、Panasonic、Samsungなど消費者家電や電化製品の新製品発表などが中心となる展示会です。
参考コンシューマー・エレクトロニクス・ショー - Wikipedia
このCESに、今回自社製品の展示説明員として行ってきました。
日本人も来ますが、世界規模の展示会であり多くの外国人が参加するため、基本的には英語で製品説明する必要があります。
当ブログは英語学習系メディアですので「英語・英会話」という観点から、製品展示説明員として参加したCES2020の感想をまとめてみたいなと思います。
目次
日本語で説明するのが難しい製品は、英語でも説明するのが難しい
展示員をやったことがない人からするとイメージが沸かないかもしれませんが、何も知らない人に製品をわかりやすく説明するのは意外と難しいものです。
特に、日本語で説明するのも難しいような製品の場合、英語で説明するのはより難しくなります。
今回自分が担当したのは「日本語でもやや概念を説明するのがややこしい製品」でしたので、英語で伝えるのは少々苦労するところもありました。
英語での製品概要説明はテンプレート化できる
相手によって話し方を少々変えることはありますが、0から1を説明する部分の英会話表現はある程度テンプレート化することができます。
伝わりやすい言い回し、理解してもらいやすい説明がみつかれば、とりあえずそれを使いまわすことで最低限の説明をする事はできます。
このテンプレート、展示説明をこなしながら見つけていくのもよいですが、できれば事前にある程度ちゃんとした文章を用意しておくのが良いでしょう。
そうすれば、展示員の英語能力が低い場合でも暗記した英文を発声すればよいだけですので、最低限なんとかなります。
イレギュラーな会話で英語力が試される
展示会中に話すような話題はある程度予測できるので、完全に聞き取りができなくても相手が言っている内容は理解できたりします。
「価格、リリース時期、その製品特有のよくある質問」あたりはよく聞かれるため「あ、またこの質問ね」という感じで返事できます。
ただ、このような文脈から大きく外れるような質問があった場合は英語力が重要になります。
例えば「まったく関係ないこっちの業界でこの技術を展開できたら面白くない?」みたいな質問や会話です。
この場合、自分の背景知識が乏しい別業界の内容を英語で話す必要がありますし、相手が何を言ってくるかの予測も難しいですので、単純に今ままで鍛えてきた英語力だけが頼りとなります。
まあ、展示員としては、頑張るしかないですね。
ただし、このレベルの場合はうまく対応できなくても、そのレベルの展示員を現場に置いたマネジメント側の責任でもあるかとは思うので、いちスタッフとしてはそこまで気にしなくても良いのではないかと個人的には思います。
だって、事前努力など意識の問題ではなく、単純にスキル的な問題ですからね。
英語力が高い人に繋ぐとか、広報担当者に繋ぐとかの対応が決まってれば、そうすれば良いのかなとも思います。
自分より英語力の低そうな人はあまり来なかった
↑ソニーの電気自動車「VISION-S」。
たまに韓国、中国系の自国から参加したっぽいような人で、英語力がそんなに高くなさそうな人はいましたが、基本米国に住んでたり海外系の職能の方が多かったような印象でした。
よって、下記の記事に書いたような「相手のレベルに合わせて使う語彙や言い回しを制限する」というような事は全くする必要がありませんでした。
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仕事で英語で中国人とコミュニケーションする時に注意している事
むしろ、正確な文法、ネイティブよりの発音になるように自分が頑張って、相手に苦労をかけず理解してもらえるように務めていました(展示会後半は疲れてそんなことをきにする元気もなくなってましたが)。
英会話は短期間にたくさんできる
暇な時間もあまりなかったので、朝9時から夜6時まで、常に英会話している感じでした。
本会期の1月7日~10日に加え、ShowStoppersというメディア向けイベントにも出たのでかなり英語を話す機会がありました。
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日本で英語を話す機会を作る方法とアイデア
上記記事に書いた通り、日本で英会話する場面を失っていた私ですが、短期間のうちに感を取り戻す事ができた気がします。
特に初日と2日目では全然口からなめらかに英語が出てくるレベルが違ったなと感じてます。
説明員としての仕事を頑張るのはもちろんですが、それ以外に「短期集中英会話トレーニング」としての効果もあるなと感じました。
スタディサプリENGLISHでの勉強の成果はあったか?【あった】
展示会参加前に、リクルートの提供する英語アプリ「スタディサプリENGLISH」の各コースでちょくちょく勉強しておりました。
こちらの効果はあったかどうかと言われると、計測するすべがないのでよくわかりません。
ただ、ビジネス英語コースはシーン(場面)が似ていることもあり、ビジネス英語を身につけるには良いと思います。
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スタディサプリENGLISHビジネス英語を海外実務メーカー社員が評価。効果と評判も。
現地の英会話とスタディサプリENGLISHの会話スピードを比較
- スタディサプリENGLISHでの会話スピード
- 現地展示員として対応して感じたネイティブスピーカーの会話スピード
上記2つを比較すると、現地英語のスピードの方が、砕けてるし早いです。
つまり、スタディサプリENGLISHのスピードで厳しさを感じている人は、現地にいくとより厳しいと感じるかと思います。
じゃあネイティブスピードで学べば良いのかと言うとそういう訳でもなく、ネイティブスピードというのは一般的な日本人英語学習者にとって早すぎてレベルがあってません。
スタディサプリENGLISHは、一般的な英語学習者が日本にいながら英語を勉強できるアプリとしてとても優れていると思うので、まずはこれで勉強するのは「あり」だと思いますし、おすすめします。
加えて、現地のネイティブスピードに慣れたいということであれば、YouTubeやVoiceTubeなどでネイティブが話している動画をたまに見てみれば良いと思います。
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VoiceTubeとは?使い方とおすすめの勉強法
- スタディサプリENGLISHで基礎学習
- YouTubeやVoceTubeでネイティブスピードの英語に慣れる
とやれば、いい感じに勉強できるのではないかなと思ったりしますね。
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スタディサプリENGLISHのコースの選び方【ビジネス?TOEIC?新日常英会話?】
米国ラスベガスの展示会CES2020で英語説明(英会話)してきた感想【まとめ】
- 日本語で説明するのが難しい製品は、英語でも説明するのが難しい
- 英語での製品概要説明はテンプレート化できる
- イレギュラーな会話で英語力が試される
- 自分より英語力の低そうな人はあまり来なかった
- 英会話は短期間にたくさんできる
- スタディサプリENGLISHでの勉強の成果はあったか?【あった】
海外展示会へ・寺院として参加するという事は、希望したとしてもタイミングや境遇などの都合でなかなか叶うものでもないと思います。
今回で3度目の参加ではありましたが、普段は経験できない良い経験を詰めたのではないかなと思います。